ホーム > コラム > その他 > 挨拶・研修報告 > 上海出張報告

コラム

東町トピックス

上海出張報告

H21.12.25 福元 隆久

いよいよ今年も残りわずかとなりましたが,年末の何かと慌ただしい中,12月18日から20日までの日程で,私と上谷弁護士とで中国上海に出張に行ってきましたので,このコラムをお借りして速報として簡単にご報告させていただきます。

私自身は,2003年に,現在当事務所と業務提携しております嘉華律師事務所(上海・北京)に2週間短期研修させていただいたのが初めての上海訪問で,その後は,年に1回程度,上海に定期的に行っていたのですが,昨年は,弁護士会の公務もあって行くことができず,2年半ぶりの上海訪問でした。

上海は,もともと交通渋滞がひどかったのですが,来年の上海万博を控え地下鉄延伸工事など多くの公共工事が行われていることに加え,自動車台数が更に増加しており,街中での自動車移動では時間が読めない程交通渋滞がひどくなっていました。以前と変わって街で走っている自動車のほとんどが新しくきれいな自動車で,また,古く薄汚れた建物が新しいビルに建て替わっているなどからも,リーマンショック直後の不況からは完全に脱却したのではないかという印象でした。実際,今回は日程的に余裕がなく現地の中国人の方とあまり話はできなかったのですが,話をした方からは景気が悪くて困っているという話は聞かれませんでした。

さて,今回の出張の目的は,当事務所が弁護士法人キャストと共に資金援助をしております上海交通大学法学部の法律実務講座の視察にありました。同講座は,現場の第一線で企業法務に携わっておられる日本企業の法務担当者が講師となって,企業における内部統制手続,CSR活動など企業法務の実践活動を教えるもので,年4回開催されています。今回は,三菱商事株式会社理事コーポレート担当役員補佐兼コンプライアンス総括部長の松木和道氏を講師とし「総合商社における企業法務について」というテーマで講義いただきました。三菱商事株式会社法務部の組織の概要や業務について具体例を交えながらお話しいただき,日本でもなかなか聞くことができない内容で,学生のみならず,我々弁護士も非常に興味深い内容でした。

聴講していた学生は,皆熱心で,同大学の季学部長によると,学生たちはビジネスに興味があり,日本だけでなく欧米企業への就職を希望しているとの話でした。中国は人口13億人を要する巨大な市場ですが,その中で生きている中国人は,国内ばかりでなく海外に目を向けており,とりわけ,最近は欧米企業との取引にビジネスチャンスを見出しているようです。といっても,日本の存在価値がなくなったということではなくて,これまで欧米と積極的に取引をしてきた日本のノウハウを活かしながら,ビジネスパートナーとしてやっていこうということではないかという印象を持ちました。

中国を取引相手とするにせよビジネスパートナーとするにせよ今後急速に中国の重要性が増加することは間違いなく,当事務所としても,業務提携先である嘉華律師事務所との提携関係を発展強化させるなど中国関係法務を整備させることが急務であると痛感した次第です。

このページの先頭へ