お知らせ
山下和哉弁護士が留学から帰任しました。
このたび,イギリス等における約1年半の留学・研修を終え,弊所(東京事務所)に帰任いたしました。
留学先のQueen Mary University of Londonの法学修士(LLM)・International Shipping Lawコースでは,傭船契約,国際物品運送,海上保険,公法的規制(船籍,安全性,港湾,海洋汚染等),Admiralty law(船舶アレスト,船舶先取特権等),ウェットシッピング(船舶衝突,海難救助,船骸撤去等)等を中心に学ぶとともに,「船舶衝突に関する日本の海商法改正が与える法的影響とイギリス法との比較」をテーマに修士論文を執筆いたしました。
その後の研修では,ロンドン,ニューカッスル(イギリス),デュッセルドルフ(ドイツ)及びシンガポールにある6か所の法律事務所及びP&I Clubにおいて,ウェット・ドライシッピングに関する訴訟や仲裁,P&I Clubの貨物クレーム対応・社内研修への参加,日本やドイツに関するM&A等の海事・国際法務の実務に携わる機会をいただき,効果的な対応方法や法的問題についてのリサーチ,諸外国の法律解釈,裁判・仲裁実務の在り方等を肌で感じることができました。
また,外部での会合・懇親会への参加や表敬訪問を積極的にさせていただくことで,従前からの関係強化に加え,日本では得難いネットワークを新たに構築することができたものと自負しております。
帰国後は,海外での留学・研修を通じて獲得した知見・ネットワークをセミナー,執筆,具体的な案件等を通じて,クライアント・関係者の皆様へ還元することにより,少しでも皆様のお役に立ちたいと帰任にあたっての決意を新たにしております。引き続き,ご指導,ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
弁護士 山下和哉