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第66回 ボストンでの研修を終えて

H23.8.12 松宮 慎

7月11日から22日までの約2週間,米国ボストンにて,弊所と友好関係にある法律事務所主催の短期のセミナーを受けて来ましたので,その内容と感想を簡単にご報告いたします。

今回私が受講したのは,米国におけるIP実務に関するセミナーです。セミナーは2週間あり,1週目が出願実務,2週目が訴訟実務という構成になっています。参加者は,もっぱら米国国外で特許実務に携わる企業の知財担当者,弁理士,弁護士等で,アジアを中心に合計約20名が参加しており,欧州からも数名が参加していました。

1週目のトピックスは,発明者の認定, 拒絶通知(Office Action)に対する応答方法,IDS(Information Disclosure Statement)の実務,特許の訂正,仮出願(Provisional Patent Applications),特許期間の調整,宣誓供述書(Affidavit)の実務,継続出願に関する制限(Continuation Practice)等です。
セミナーは基本的には講義形式で行われましたが,外部講師による講演があったり,特許審査官との模擬面談(参加者が代理人となり,審査官役の弁護士と交渉する)といった企画もあり,参加者を飽きさせないための趣向が凝らしてありました。

2週目は,米国の訴訟手続,ディスカバリー手続,弁護士依頼者間の秘匿特権(Attorney-Client Privilege),専門家意見,故意侵害(Willful Infringement)といった訴訟に関するトピックスについて話を聞きました。

今回のセミナーの中で最も印象に残ったのが,2週目に行われた模擬裁判です。地方裁判所の法廷を一日借り切って,主催事務所の弁護士が,裁判官,弁護士,証人役を,参加者が陪審員役をそれぞれ演じ,実際の裁判さながらの雰囲気の中,審理(Trial)を行いました。私は,米国の民事訴訟のTrialについては映画でしか見たことがなかったので,この模擬裁判で,陪審選任手続,冒頭陳述,尋問、最終弁論,評議等を実際に体験できたことは,非常に有意義だったと思います。

また,以上のほかにも,このセミナーには,懇親会等の様々な催しが用意されており,参加者や主催事務所の弁護士等と親交を深めることができました。2週間という短い期間ではありましたが,国内では得られない情報に触れたり,様々な刺激を受けることができ,充実したセミナーであったと思います。

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