第7回 天然芝のテニスコート
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先日,佐賀県にあるグラスコート佐賀テニスクラブにおいて,テニスの交流戦に出場する機会がありました。このテニスクラブには,全国でも数少ない天然芝のコートが16面もあり,テニスをする者にとっては,非常に有名なテニスクラブです。私自身も高校時代の部活からテニスを続けていましたので,一度は行ってみたいと思っていました。話に聞いていたとおり,非常に綺麗な天然芝で,すばらしいコートでした。
木下雅之弁護士のコラム(第5回「野球」)では,兵庫県弁護士会の野球部が紹介されていましたが,同じようにテニス部もあり,毎週土曜日に六甲アイランドのテニスコートで汗を流しています。毎週の練習以外に他の県の法曹の方々と交流戦を行うこともあり,グラスコート佐賀テニスクラブでは,福岡県を中心とした九州の法曹(弁護士の方以外に裁判官や執行官の方も参加されています)と交流戦を行いました。
ちなみに,テニスの4大大会の一つのウインブルドンでは,天然芝のコートが使用されているため,テニスをされない方にとっても,天然芝のコートは,そんなにマイナーなイメージはないと思いますが,実は天然芝のコートは非常に維持管理が大変で,費用も他のハードコート等とは比べものにならないそうです。日本では,天然芝のコートのあるテニスクラブは,グラスコート佐賀テニスクラブも含めて全国に2か所しかないと聞いています。全豪オープンテニスなどでも,かつては天然芝のコートを使用していたのですが,やはり維持管理との関係で,現在では,ハードコートに移行しています。天然芝のコートは,オーナーにとっては,とんでもない金食い虫なのですね。実際,ウインブルドンのセンターコートは,1年に1回の大会期間中以外は,全て整備に費やし,競技には使用せず,その間は整備費用が出ていくだけだそうです。冒頭の佐賀グラスコートテニスクラブでも,コートを連日使用することはなく,1日使用したら次の日は休ませるうえ,使用する日でも,長時間の場合は,途中に休みの時間を入れて水撒き等の整備を行っておられました。
ただ,そんなに手間のかかる天然芝のテニスコートですが,やはり,テニスをやる者にとっては,誰しも一度はやってみたいテニスコートです。私も,4時間以上かけて佐賀県まで行き,テニスコートを見た時は,20年に一度くらいの興奮を覚えました。テニスに限らず,野球やサッカーでも一度はプレーしてみたい場所,ありますよね。