第113回 帰任の挨拶
執筆者
クライアント・関係者の皆様
当職は,この度,2011年7月から約1年5か月間のロンドン留学を終え,当事務所に帰任いたしました。
ロンドンでは,2か月間の語学研修(University College London内の語学研究機関(UCL Language Centre)にて。評価:Distinction(優))を経た後,2011年9月より1年間,同Collegeの法学部大学院にて,海事法・金融法・保険法・国際取引法の研究を行い,海事法科目について,定期傭船契約における早期返船をテーマとする論文を執筆いたしました(LLM International Commercial Lawを取得予定)。
大学院のカリキュラム終了後は,ロンドンの海事法律事務所およびP&I Clubにて研修を行い,海事法はもちろん,シップファイナンス・EU競争法・(再)保険法等に関しても,現地での実務に触れるとともに,国際的な海事法セミナーにも出席し,案件処理に直接関連する知識・ノウハウの習得だけでなく,英国をはじめ世界各国の海事弁護士とのネットワークの維持・拡大にも努めてまいりました。
今回の留学を通じて得た知識・経験・人的ネットワークにより,海事法等にとどまらず,幅広く英国法・英語案件への当事務所および当職個人の対応能力も向上し,さらに,国内案件につきましても,その処理にあたってより多角的な視座からの検討が可能になったものと自負しております。
約1年5か月にわたる留学により,クライアント・関係者の皆様にはご不便をおかけしたこともあるかとは存じますが,以後,皆様および快く留学へと背中を押してくれた当事務所への恩返しができますよう,この間に得た財産を事務所メンバーとも共有し,当事務所として,また,当職個人として,よりクオリティの高い法的サービスを提供することができるよう努力してまいる所存ですので,引き続き,ご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2012年12月
弁護士 手塚 祥平